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by chibineko115

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カテゴリ:ミニ小説( 14 )

白亜の住人~チャンマ(梅雨)~



お待たせしました~(*´∀`*)
↑待ってない?(爆)

後手後手になっておりますが、
白亜の住人出来ました。
(5~6月カレンダー)

カレンダー企画なのに、
段々ずれ込んできております。
( ̄∀ ̄;)汗  ま、いいか。

引越をはさんで書いていたので、
その前後でテンションが変わって、
かなり書き直しました。


初めての方は↓から読んでください。

白亜の住人 ←Click




白亜の住人~チャンマ(梅雨)~
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by chibineko115 | 2009-07-16 21:07 | ミニ小説

白亜の住人~春眠~



2009年カレンダーを小説にしようと思った動機は、
3・4月のカレンダーを見たからでした。

あぁ~なのに、
4月がとうとう終わってしまいました。

だけど、書いたのは4月29日です。

一応、ギリギリセーフ?
(*´∀`*)えへへ

校正してないので、
チョコチョコこれから直しちゃうかも(笑)


ソウルの地図を見たり、
観光ガイドを見ながら書いたせいか、
ソウル旅行に行ってきた気分になりました。


初めての方は、コチラからお読みくださいね。
・・・長くないので直ぐ読めます。

第1話☆障子  ←Click

第2話☆正月 ← Click

第3話☆書斎 ← Click


第4話☆白亜の住人~春眠~
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by chibineko115 | 2009-05-06 22:41 | ミニ小説

白亜の住人~書斎~


f0050337_23254412.jpg


Pipipipi…

ポケットの携帯が鳴った。

洗濯物を干す手を止め、
エプロンの裾で軽く手を拭き携帯に出る。

「もしもし」

「あ、イモ
お昼は書斎に運んでください」

「何か召し上がりたいものがありますか?」

「あ~ ん~~~
食べやすいものがいいけど・・・

海苔巻きにしようかな」

「はい、かしこまりました」


ソルラル(旧正月)前に旦那様からいただいた携帯電話。
旦那様と私のホットライン。
どこにいても直ぐ連絡が取れるから本当に便利。

最初の頃は、鳴るたびにドキドキして
落としそうになったことも何度かあったっけ。

携帯から直に耳に入ってくる
バリトン・ボイスには相変わらずドギマギだけど…

私の声はどんな風に聞こえているのかしら?
思わず声がうわずってしまうのが
自分でも可笑しい。
ふふふ


f0050337_23261482.jpg


携帯をポケットにもどし、洗濯干しに戻る。

屋敷の裏手に併設されているサンルーム。
本来は温室なのだろうけど、
使われてないので物干し場として重宝している。

この時期、中国から降って来る黄砂もココなら気にせず、
旦那様のシーツやタオルが天日干しができる。
天気が悪い日は乾燥機を使うことがあるけれど、
やはり天日干しは紫外線消毒もできるし、
お日様のいい香りがする。


サンルームから
裏庭でピョリがボールを追いかけて
遊んでいるのが見える。

良く手入れされている長い毛並みが、
小春日和の柔らかい日差しをはね返して美しい。

ボールは私が買って与えたものだ。



2月の或る日
旦那様は事務所から本を数冊小脇に抱えて戻って来くると、
その日から書斎に引きこもり、
それらを読みふけるようになった。

書斎から閉め出されたピョリは、
退屈そうにリビングにいることが多くなり、
ついには私の後ろを付いて回るようになった。


私も手の空いた時間に遊んであげるけど、
旦那様と遊んでいる時と同じ調子で、
大きな犬に手加減なくじゃれつかれるとドッと疲れる。

私が充分に遊んであげられないので、
代わりにボールを買ってあげたのだ。
この2週間程は、飽きずに遊んでいるから助かってる。


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洗濯を全部し終わると11時を回っていた。

・・・お昼の仕度しなくっちゃ。


リクエストの海苔巻き。
私のお昼も一緒に作っちゃおう~。

板海苔を軽く火であぶって、
片面にごま油を薄く刷毛でぬり荒塩をふる。

荒熱をとった御飯を乗せ具材を少しずつ彩り良くおく。
ほうれん草とにんじんのナムル、
刻んだ白菜キムチ、細切りのたくあん、
砂糖で少し甘めに味付けした卵焼きの細切り。

食べやすいように細めに巻いて一口大に切る。

・・・どれくらい召し上がるかしら?

足りなかったらいけないので、
少し多目に巻いて(2本半分)皿に並べた。

水筒に熱い麦茶を淹れ、それとオシボリ・・・。


旦那様は一旦書斎に引きこもったら、
お手洗いに立つ以外は
丸一日、天の岩戸の如く扉を閉ざして出てこない。
同じ家に住んでいても逢瀬がままならない。

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海苔巻きと水筒をもって書斎に向かう。

書斎は旦那様が「掃除してもいい」と、
了解があった時にしか入れない【 聖域 】。
コチラでお世話になり始めて、
一度しか掃除はしたことがない・・・。

少し緊張気味に咳払いして、
書斎のドアをノックする。

「 食事をお持ちしました 」

「 開いてます、入って 」

ドアに鍵は掛かっておらず、
開けると書斎はうす暗かった。

昼間なのにカーテンを閉め切り、
部屋の隅だけを照らす間接照明だけが
旦那様を照らしていた。

書斎は外に面した窓を覗いて、
壁一面が本棚で覆われていて、
様々なジャンルの本が並べられている。

映画評論、インテリア、写真、小説etc・・・
英語やフランス語、日本語やロシア語で書かれた本まである。

・・・何ヶ国語が出来るのかしら、、すごいわ。

窓の前に社長さんが使うような大きなデスクがあるけれど、
その上にも本が積み重ねられていて
机というより物置と化している。

床にも所々本や雑誌が積み上げられていて、
足の踏み場に困る。

片付けましょうか?と訪ねてみたけど、
「今必要な本だから・・・」と却下された。

・・・どう見ても
散らかしているようにしか見えないけど、
旦那様にとっては、
キチンと分類し積まれているのだろう・・・。


f0050337_23275152.jpg



旦那様は本棚を背もたれにして床に座り込んでいた。
ピンクのチェック柄のシャツにジーンズ姿。
立てた両膝の上に本を乗せて読んでいた。
よく見たら床暖房とはいえ素足・・・。


「 こんな暗がりで、目を悪くしますよ 」

「 この方が集中出来るんだ 」

本屋で売ってるような本じゃなくて、
簡単なオフセット印刷で製本されたような本だった。

・・・なんの本かしら?
きっとお仕事に関係のあるものね。
インテリア雑誌や小説を読んでいる時と雰囲気が違う。


「 こっちに持ってきて 」

お盆の置き場に躊躇している私を手招きした。

本につまずかないように旦那様へ近づき、
すぐ側にお盆を置く。

「 ありがとう。 腹ぺこなんだ 」

オシボリで手を拭くと、
一口大の海苔巻きを3個つまんで口にほお張った。

「 朝食も召し上がらずにいらっしゃるからですよ」

「 そうだっけ?」

リスのように頬を膨らまてモゴモゴしている表情は
とても今年40歳になる人には見えない。
母性本能が一気に湧き上がってくる。

「 イモは家政婦を辞めて、
海苔巻きの店が出せば儲かるのに。
きっと繁盛するよ 」

そう言って、また3つ口に放り込む。

リップサービスを忘れない心遣いも嬉しい。

水筒からお茶を注いだカップをお皿の横に置き、
読書の邪魔にならないように退散する。

「 イモ、5時に携帯ならしてくれる?
集中すると時間がわからなくて 」

私の背中に旦那様が話しかける。

「 はい、かしこまりました 」

私が振り返った時には、
旦那様はもう読書に集中していた。



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そろそろ夕方5時・・・。
3月ともなると日が長くなり、
ソウルの街には薄ぼんやりとした明るさが残っている。

だけど、カーテンを閉め切った書斎では
外の明るさで時間を知ることはできないだろう。

「 携帯を鳴らして 」 と頼まれた時間になる。

5分前に鳴らしたらいいのか、
丁度ぴったりに鳴らしたらいいのか、
どうでもいいことに悩んでしまう・・・。

だけど、遅れるよりはイイわよね。

決心して携帯を開く。

実は私から旦那様に電話を掛けることはほとんどないので、
私から掛けるのは勇気を必要とする作業なのだ。

え~と、、、短縮の1番。。。

・・・・携帯の掛け方を教わった時、
旦那様は躊躇なく私の手に触れた・・・・

その時の手の感触を思い出すと、
心臓が早鐘のように鳴る。


どきどきどきどきどき・・・

呼び出し音より心臓音の方が大きく感じる。

1回、2回、3回・・・
10回コールしても出ない。

・・・うたた寝でもしているのかしら?


さらに10コール・・・

気になって携帯を掛けたままキッチンを出ると
足早に書斎へ向かう。

リビングにいたピョリも付いて来る。


「 もしもし 」

書斎の前まで来た時、
ぶっきらぼうな口調で旦那様が電話に出た。

「 旦那様どうかされましたか?」

「 いや何も。本に集中してたから」

なんだか声の機嫌が悪い。
トーンが一本調子で冷たい。

「 あのぅ、5時になりますけど 」

「 ああ、そう・・・」

「 あの、夕食はどうされますか?」

「 欲しくない 」

面倒くさそうに答えると一方的に携帯が切れた。


昼間は普段どおりだったのに、
急になぜ機嫌が悪くなったのかよくわからない。

高揚したドキドキ感が冷たいものに変わる。

掛けるタイミングが悪かったかしら?
私の足音(振動?)がうるさかったかしら?
もしかして体調が悪くなったとか?

鍵が掛かってない書斎のドア。
取っ手の掴もうとして数秒躊躇し、
結局キッチンに踵を返した。

家族なら気兼ねなくドアを開けて中の様子が伺えるのに、
冷たい口調がそれを拒否しているように思えて、
そのドアを開けることが出来なかった。

ク~ン・・・
ピョリが小さな声で鳴いた。

私も泣きたい気分になってきた。



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足元の寒さでハッと我に返った。

時計はいつの間にか夜10時を差し、
火の気のないキッチンに
夜の冷気が溜まり始めていた。


5時の電話の件があってから、
なんだか何もする気になれず、
ましてや自分のためだけに夕食を作る気もおきず、
テーブルに座り込んだまま、
ただ、ただ、ため息ばかりついていた。

・・・どうして急に機嫌が悪くなったのかしら・・・。

今まで勤めてきた家々でも、
家主やその家族の気分次第で、
冷たく扱われた経験は数知れずあった。

・・・旦那様だって人間ですもの、
虫の居所が悪くなることだってあるわよ・・・

そんなことは百も承知のはずだったけど、
旦那様に限ってそんなことはないと、
私の中で勝手に幻想を抱いていたら、
旦那様の冷たい声が頭から離れず
一人で落ち込んでいるのだ。


ふぅ~っ・・・

肩から大きくため息をつく。



いつまでもこうやって座っていても埒が開かない。

石のように重く感じる身体を
椅子から引き剥がすように立ち上がり、
自分の部屋に戻ろうとした。



ワン!

リビングで寝ていたピョリが
嬉しそうに吠えた。


旦那様が書斎から出て来られたんだわ!
でも、今は顔を合わせたくない。


鉢合わせにならないように、
リビングの様子に聞き耳を立てる。


ワン!ワンッ!

「こら、ピョリ、ははっ
あ~わかった、わかった。
明日ゆっくり遊んでやるから
今は勘弁してくれ 」

旦那様の明るい笑い声が聞こえる。
ピョリがじゃれついているようだ。


ご機嫌はすっかり戻ってるみたい。


ワン!ワンワン!

「ほら、大人しくここにいろ。

腹ぺこなんだ、
何か食べないと死んでしまう 」


旦那様の足音がキッチンに近づいてくる。


まぁ、どうしよう!!!!

夕食はいらないっておっしゃったから、
何にも用意をしてない!

困ったわ!
また、不機嫌になってしまうかも!


一難去ってまた一難。
エプロンの裾を揉み絞っても、
その場で足ふみしても、もう遅い。


「 お腹すいた~ 」

ピョリの【攻撃】から逃げるように、
旦那様がキッチンに入ってきた。


今までにないくらい緊張した。
ドックトレーナーに しつけられた犬のように
ピンと気が張った。

「 あの、その、何も用意してなくて・・・
簡単なものでよろしければ、すぐお作りします 」


旦那様はすっかり片付いているキッチンを一瞥し、
(何もしてないからキレイなんだけど・・・)

「いいですよ、もう遅いし、
自分でしますから。
もう、休むところだったんでしょう?」


・・・さすが旦那様、察しがいい・・・

「 ええ、でも、そういうわけには 」


「いいから、いいから。
自分で作らせて 」

これから食事を作るというより、
イタズラでもするかのように
大きな口で【に~~っ】と微笑むと、
炊飯ジャーに近づきフタを開けた。

昼に炊いた御飯から湯気があがる。


「 これだけあれば充分だな 」

おもむろに内釜を素手でとりだすと、
投げるようにキッチン台の上に置いた。

「 アチっ!」

指先をくわえると、
今度は冷蔵庫にむかい扉を開けて、
庫内を物色し始めた。

お昼の余ったナムルやキムチ、
たくあんの細切り、薄焼き卵など、
片っ端から次々と取り出し、
これもキッチン台に置いて行く。

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旦那様をほっといて部屋に帰るわけにもいかず、
ちょっと遠巻きに様子をうかがう。

私のその視線に、

「 自分で作りますから 」

と、もう一度念押しされた。


ご飯の入った内釜の中に、
彩りも味加減も関係なく、
冷蔵庫から出したナムルやキムチを次々投入していく。

豪快といえば豪快、
大雑把といえば大雑把。


「ヤケドしますから、コレ使ってください」

見ていられずせめてもと【鍋つかみ】を渡す。

「ありがとう」

さすがにさっき熱かったのか、
素直に受け取ってくれた。

「ははは、コレいいね」

マペットのようにパクパクと手を動かして見せ、
内釜の縁をおさえ、
杓文字でダイナミックにかき混ぜ始めた。

釜の余熱で、ピビンパの良い香りが広がり始める。

いつの間にか始まった旦那様の鼻歌と
カシャカシャと杓文字の当たる音がリズミカルで
耳からも美味しそうに聴こえる。

落ち込んでお腹は空いてなかったはずなのに、
急にお腹がすいてきた。


旦那様は気が済むまで混ぜ終わると、
杓文字の端に少しとって味見をした。

「 う~ん、何かもの足りないな 」

もう一度、杓文字で掬い取ると

「 味見して下さい 」

と、私に杓文字を向けた

「え?」

「食べてみてください」

「 ほら早く」と言ってるかのように、
旦那様は杓文字の先を小さく揺らし、
【あ~ん】という口真似をして、
食べるように目で催促した

行儀が悪いと思いつつも、
空腹感と眼差しに負けて一口頂いた。

美味しいけど、確かに味が足りない。

「コチュジャンとごま油を少し加えてください 」

そうアドバイスした途端、

ぐ~~っ

私の腹の虫が盛大に鳴り周りに響いた。

「あら、いやだわ 私ったらっ」

恥ずかしくて照れ笑いで誤魔化したら、
旦那様も聴こえないフリは出来なかったようで
目をまん丸にして驚き、大声で笑出だした。

「ハハハハ
大変だ!
僕より腹ペコな人がいる!

一緒に食べますか?」

よっぽどツボだったのか、
涙を拭きながら笑っていた旦那様が、
はぁはぁ肩で息をしながら尋ねた。

そこまで笑われると逆に開き直ってしまう。

「はい、頂きますっ」

私は恥ずかしさを取り繕うように、
食器棚に取り分け皿とスッカラ(さじ)を取りに行く。

旦那様はごま油とコチュジャンを
目分量で加え再びかき混ぜる。

「器とスッカラ(さじ)は
イモの分だけでいいですから 」

旦那様は釜を抱えて、
杓文字で味の最終確認をしている。

洗い物を増やさないためというより、
ああやって食べたい様子だ・・・

「 お行儀が悪いので、
せめてスッカラで召し上がってください 」

今度は私が旦那様の目の前に、
スッカラを差し出す番だ。

「はいはい。わかりました」

ちょっと残念そうな顔をした旦那様の手元には、
内釜に半分ほどのピビンパが出来あがっていた。
ごま油の香が加わり美味しい湯気が上がっている。

「 イモのおかげで、
美味しく出来ました 」

f0050337_23301198.jpg



テーブルにつき、遅い晩餐が始まった。

旦那様は内釜から美味しそうに
ピビンパを食べている。

・・・お母様に見つかったら、
きっと叱られるわね・・・

旦那様のひと掬いは量が多い。
スッカラにこれでもかと山盛りにして、
それを軽々と口の中に収めてしまう。

そんな旦那様の様子に目を細めながら、
私もご相伴に預かる。


「海苔巻きを食べた時、
あの材料でピビンパを作ったら、
きっと美味いだろうと思ったんだ。
うん、やっぱり正解 」

満足そうな顔を見ていると、
5時のあの冷たい態度が気のせいのように感じられた。

「最近ずっと書斎に閉じこもられて、
そんなに面白い小説ですの?」

・・・この際、思い切って聞いてみた。

「小説?
ああ、小説といえば小説かなぁ。
あはは・・・」

その小説(?)に思いをめぐらすように、
遠くを見るような目で話しを続けた。

「スリルとサスペンスの連続で、面白いですよ。
登場人物に入り込んでしまうくらい ・・・」


・・・私の中でモヤモヤしていた溜飲が下がった。

ご機嫌が悪かったのは、
その主人公になりきっていたに違いない。

「私も読んでみたいですわ 」

「ははは・・」

旦那様は はぐらかすように笑い、
私もそれ以上は聞かないことにした。
理由さえわかればそれでいいから・・・。



ピビンパは男性が混ぜる方が美味しいと思う。
ちまちま混ぜたのでは全体に味が行き渡りにくいから。

私は至極美味しいピビンパに
舌鼓をうった。


終わり・・・


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by chibineko115 | 2009-03-14 23:21 | ミニ小説

白亜の住人~書斎~後編

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講義の日以外は、ほぼ毎日2時間残業しているので、
ビョンホンssi情報が追っかけられません~c(>ω<)ゞ

携帯にいただいたビョンホンssi情報に
ほんわか癒されております~・゚:*(人´ω`*)ぅ。れ。し。ぃ。。


帰宅してチオビタドリンクを飲み、やっと起きてる状態です。
↑無水カフェインが無いと、寝てしまう~。

発売を楽しみにしていた単行本 【医龍】20巻、
一気に読めず3回に分けて読んでしまう有様。

そういえば、
以前この漫画の主人公をビョンホンssiにやって欲しかったけど、
最近はまったく思わなくなったな~。

イメージが変わってきたのは、
漫画の方かな~?ビョンホンssiの方かな~?
~( ̄∇ ̄)~


今(金曜日夜)、ウリ街は雨ザーザー。

この土日、一泊二日で大阪USJに遊びにいきます。
↑火薬量が制限される以前に、一度行ったきり・・・。

それなのに、雨か~( ̄◆ ̄;)!!

アトラクションは室内だから雨でも構わないけど、
ナイトパレード楽しみだったのに。
・・・それまでにはやむかな。



ってことで、旦那様を置いていきます
なんとか、後編仕上げました~。
モジ(((*´ε` *)(* ´ 3`*)))モジ

ちょっとグダグダになっちゃったかな(笑)


次は、3・4月のカレンダー。
どんな話にしようかな~全然考えてないです。
( ̄∀ ̄*)イヒッ



白亜の住人~書斎~前編 ← Click 

白亜の住人~書斎~後編 コチラから・・・
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by chibineko115 | 2009-03-13 22:09 | ミニ小説

白亜の住人~書斎~前編



ファンミや試験でバタバタしたので、
2月カレンダーのお話が今頃になりました。

カレンダーを想像元に
ストーリー化してみたくなった画像の一枚が、
2月の卓上カレンダーです。c(>ω<)ゞ


初めて読まれる方は、
コチラ↓から、まず読んでください~
長いお話じゃないので、あっという間に読めると思います。

第1話☆障子・・・壁掛けカレンダー表紙より ← Click

第2話☆正月(ソルラル)・・・1月2月の壁掛けカレンダーより ← Click


では、 2月卓上カレンダー 【 白亜の住人~書斎~前編 】 ↓をどうぞ・・・

第3話☆【 白亜の住人~書斎~前編 】
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by chibineko115 | 2009-03-08 01:17 | ミニ小説

白亜の住人~正月(ソルラル)~


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正月(ソルラル)が間近になってきたソウル。
若い人は1月1日にもお祝いをするみたいだけど、
一般的には旧暦がまだまだ主流。

正月準備に向けて人々の顔は明るく、
街はいつも以上に活気づき慌しさが増している。


そんな世間の様子と かけ離れた場所がある。
今、私が勤めているお屋敷がそう。

高い塀に囲まれた敷地内は、
都心のカンナムとは思えないほど、
世間の喧騒から隔離され、
時間さえも穏やかにゆっくり流れているように感じる。

このお屋敷の主(あるじ)は、
39歳、美貌の旦那様(なんと独身!)と、
毛並みが美しいゴールデンレトリバーのピョリ。

一人と一匹のお世話をしながら暮らす毎日は、
家政婦生活25年で最高の職場環境。
ふふふっ
(思わず笑みがこぼれてしまう )



・・・旦那様はお正月 どうされるのかしら?

住込みで働くようになってまだひと月。
ココで初めて迎える正月で、
何をどうしたらいいのか、まだお尋ねしていない。

・・・明日の朝食の時にでも、聞いてみよう。


キッチンで夕食の洗い物をしながら、
今日までのことを思い馳せる。



広いお庭と洋館と居住用家屋。
一人で切盛り出来るのかと不安だった。

しかし、フタを開けてみれば、
庭は庭師さんが来てくれるし、
居住家屋は部屋数もあって広いけれど、
旦那様とピョリだけなので、
使うスペースは限られている。

仕事に余裕がある分、
料理の材料を吟味しながら市場中を歩きまわり、
掃除は隅々までピカピカに仕上げる。
(新しいからやり甲斐もあるわ)

全てが旦那様のためだと思うと楽しくて嬉しくて。
・・・こんな気持で働くのは本当に初めて!!
ふふっ

f0050337_1952960.jpg

Pururururu・・・

キッチンの電話が鳴った。

濡れた手をエプロンで拭き、
壁に取付けられている電話を取る。

「イモ、洋館の方にお茶を二つお願いします。」

「はい、ただいま」

時計を見ると夜の8時を回ったところ。
・・・こんな時間にお客さん?。

不思議に思いながらも
さっそくお茶の準備に取り掛かる。


電話は、リビングや廊下などに設置されていて、
内線電話として連絡が出来るようになっている。

言わば旦那様と私のホットライン。
(きゃ~)

私の部屋にもあるのに、
旦那様の寝室や書斎、ミニシアターにはない。

・・・プライベートは邪魔されたくないみたい。


この内線電話が鳴る度にドキドキする。

受話器から聴こえる旦那様の声が
いちいち素敵なのよね~。

最初の頃は事務的だった声のトーンが、
一週間も経ってくると、
寝起きだったり、機嫌が悪そうだったり、
元々魅力的な声にバリエーションが加わってきて、
電話を受ける度、
声が電流となって身体を走り抜ける。

その内 慣れるだろうと思ってたのに全然慣れない。
穏やかだけど、刺激的な日々・・・。

f0050337_19524186.jpg

急須から日本茶の良い香りがたってきた。
来客用にはデパートでも手に入らない日本茶を淹れる。
(コーヒーや紅茶は意外と好き嫌いがあるので、
万人向けに緑茶をお出ししている。)

日本茶は旦那様が時々【事務所】から持って帰ってくる。
お菓子や、お酒を持って帰ってくることもある。

・・・貿易関係のお仕事かしらね?

「事務所に行ってきます」
と言ってよく出かけるけど、
何の事務所なのか・・・。

仕事の電話は、旦那様の携帯に掛かってくるから、
未だに何の職業がよくわからない。

そこがまたミステリアスで、興味がわくところだけど。
ふふふ


温かそうな湯気のあがるお茶を二つ、
お盆に載せて洋館に急ぐ。




お茶をのせたお盆を持って
キッチンからリビングを通り抜け、渡り廊下に向かう。
洋館の裏口と居住家屋はつながっていて。
ドア to ドアで行き来できる。

リビングのソファーで、
大きな身体をのびのびと開いて寝ていたピョリが、
足音に反応し、首だけ起こしてコチラを見る。
「 遊んでくれるの? 」
尻尾をゆっくり振り、上目遣いの瞳で聞いている。

「 お茶 出してくるだけよ 」
お盆を軽く持ち上げて見せる。

ピョリはいつも旦那様の影のように
ひっつきもっつき寄り添っているけど、
来客時や書斎で仕事をしている時は
イイコにして終わるのを待っている。

渡り廊下に出ると、
夜の寒さが急に襲ってくる。
暗闇に浮かぶ白い洋館は、
氷のように冷え冷えとして見える。

ルネッサンス建築風の白亜の洋館は、
建物は完成しているもの、
家具調度品、家電、インテリア等は、
まだ手付かずといってよい状態。

旦那様がカタログから選んだり、
直接足を運んで探し出してきた
おめがねに合った家具類や間接照明、
現代アートなどが時折運び込まれてくる。

屋敷に搬入してみてイメージ通りでなければ、
あっさり返品してしまうこともあり、
旦那様のこだわりが伺える。

特に完成を急いでいる風でもなく、
手間の一つ一つを楽しんでいるようだ。
そうやって少しずつ増えていく物たちで、
どんな洋館が完成するのだろうか。
・・・それまで雇ってもらえれば 嬉しいけれど。
f0050337_651139.jpg


洋館の裏口は小さなエントランスになっていて、
右手には収納室と2階に上がる階段、
中央に洋館の正面側へつながる廊下、
左手に大きなキッチンを挟んで
メインダイニングが続いている。
開け放したドアから、メインダイニングの明かりがみえる。


「 お待たせしました。 」

メインダイニングに入ると、
旦那様がひとり、
テーブルの上に腰掛けている。

白を基調にしたメインダイニング。
正面の壁にはモダンな四角い柱の間に
アーチ型の巨大な鏡がはめ込まれていて、
部屋の姿を映し出し奥行きを与えている。
鏡の前には白磁の大きな壺が置かれていて、
左右シンメトリーにデザインされた部屋の中心で
存在感を出している。

この真っ白な世界で、
旦那様の黒髪と黒い瞳が際立ってみえる。

「 ありがとう 」
人懐っこい笑顔が寒さでこわばっている。
上は白いシャツだけでは無理もない。

「 そんな格好では風邪を引きますわ。
何か羽織るものを持ってきます 」

テーブルにお盆を置き、出て行こうとすると、

「 すぐ終わるから大丈夫です。お茶もあるし 」

男性らしい大きな両手で、
湯飲みをすっぽり包み込み一口すする。
「 ああ、あったかい。イモも飲んで 」
と、私に勧めた。

「 あ、あのお客様は?」

「 お客さんなんて言ったかな。」
いたずらっ子のように、
片方の口元だけでニッっと笑った。

・・・確かに「お茶二つ」としか言われてない。

もうひとつの湯のみを私の手にのせて、
当惑している私に答えるように話を続けた。
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「 今日 アレを取付けたんだけど・・・」
旦那様が見上げる目線の先にはシャンデリア。

・・・そういえば、 照明業者さんが来ていたわね。
お茶を頂きながら、今日のコトを思い出す。
・・・ああ、このお茶 本当に美味しい。
温かさと香りでほっくりする。

「 アレでいいかどうか・・・
ほら、こういうのって明るい昼間見るより
夜に見た方が雰囲気わかるでしょう?」

シャンデリアといっても、
ガラス玉がこれでもか~とジャラジャラついた
金持ちの家にありがちなものではなくて、
シンプルなランプシェードのついた金の6足の灯りに、
控えめにガラス玉が幾つか付いている。
(すわろふすきーと言うらしい)

小ぶりのシャンデリアだけど、
白壁のおかげで程よい落ち着いた部屋の明るさになっている。

「 ガラスに光が反射して綺麗です」

いくつになっても、
キラキラするものは乙女心をくすぐる。
それに四十路近い主らしいシックなデザインだと思う。

私の表情を見て、満足げにお茶を飲み干すと
湯飲みをお盆にもどした。

「 じゃ、コレに決まり。有難う イモ 」

・・・え、決まりって、
私の意見を聞きくために、ここに呼んだの?
いつもは旦那様の一存で決めているのに。

なんだか、自分の存在を認めてもらったようで嬉しい。



「 ところで、正月の間のことなんですけど」

私も明日お尋ねしようと思ったことだ。

「 私は旦那様次第で如何ようにもいたします。」

今までの家では、チャレで集まる親族や新年挨拶の来客で忙しく、
正月休みは取れないことが当たり前なのだ。

年老いた両親は田舎で健在だが、
両親も正月には帰らないとわかっている。

「 事務所が一週間休みなんで、
2~3日 実家に帰ってこようかと思うんです。」

・・・実家の話、初耳だわ。
身内の方が来られたことがないし、家族の話もしないので、
触れてはいけない話題だと思っていた。
・・・旦那様のご家族・・・
どんな方々なのか、また新しい興味が湧いてきた。

「 お正月ですし、もっとごゆっくりされては。」

「 そうしたいけど、こっちの用事もあるので、
のんびりも出来ないんです。
だけど、久しぶりに帰るから
どうなるか予定がはっきりしなくてね。」

そういうとズボンのポケットから
何かを取り出した。

「 コレを持っておいてください。 」

携帯電話だ。

「 連絡用にあればいいなと前から思っていたんです。
イモがどこにいても連絡とれるから。
外出中もだけど、内線電話も便利なようで不便だし。」

「 携帯なら自分のがありますから。」
お断りしようと思ったけど、

「コレなら通話は無料だから、お互い遠慮なく掛けられます。」
と、問答無用に手渡された。

f0050337_655781.jpg


どうしよう、すごい!
本物のホットラインだわ。

「 短縮1に僕の番号を登録してあります。
ちょっと掛けてみてください。」

「 え?あ、はい 」

私のとは勝手が違うから、操作に戸惑ってしまう。

もたつく手元に旦那様の手が重なる。

「 この短縮1ボタンを押して・・発信っと・・・」

緊張でさらに震える私の手の上で
旦那様の長い親指が動く。
・・・心臓がとまりそう。

「 出来そうですか?」

「は、はぃ・・・多分 」

ボタン操作よりも、旦那様の指先を見てしまった。


Pipipipi・・・

直ぐさま旦那様の胸ポケットの携帯がなった。

「 ヨボセヨ(もしもし?)」

傍にいるのにわざわざ携帯に出る。

「 こうしましょう。
とりあえず3日間 正月休みを取ってください。
それ以降の予定は連絡します。」

まるで子供の電話ごっこみたいだ。
旦那様に付き合って私も携帯を耳にあてる。

「 はい、 では私も帰省させていただきます。」
故郷で正月を過ごすなんて何年ぶりかしら。

「 では、これも決まり。
そろそろ戻りましょう。本当に風邪引きそうです。」

目の前と耳元から、
ステレオで旦那様の声が聞こえた。

身体にまた電流が走る。


携帯を切ると、
ピョリが待っている暖かな部屋へ引き上げることにした。

・・・・終わり


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by chibineko115 | 2009-01-31 19:47 | ミニ小説

白亜の住人~正月(ソルラル)~ 後編


さてさて~、なんとか後半できました。
イモの淹れたお茶は、冷めてしまったかしら?
~( ̄∇ ̄)~ほえほえ~♪

では、白亜の住人~正月~後編をどうぞ~。

初めての方は、コチラから↓。

第1話☆白亜の住人~障子~ ← Click!

第2話☆白亜の住人~正月~前編 ← Click!

f0050337_6502897.jpg


お茶をのせたお盆を持って
キッチンからリビングを通り抜け、渡り廊下に向かう。
洋館の裏口と居住家屋はつながっていて。
ドア to ドアで行き来できる。

リビングのソファーで、
大きな身体をのびのびと開いて寝ていたピョリが、
足音に反応し、首だけ起こしてコチラを見る。
「 遊んでくれるの? 」
尻尾をゆっくり振り、上目遣いの瞳で聞いている。

「 お茶 出してくるだけよ 」
お盆を軽く持ち上げて見せる。

ピョリはいつも旦那様の影のように
ひっつきもっつき寄り添っているけど、
来客時や書斎で仕事をしている時は
イイコにして終わるのを待っている。

渡り廊下に出ると、
夜の寒さが急に襲ってくる。
暗闇に浮かぶ白い洋館は、
氷のように冷え冷えとして見える。

ルネッサンス建築風の白亜の洋館は、
建物は完成しているもの、
家具調度品、家電、インテリア等は、
まだ手付かずといってよい状態。

旦那様がカタログから選んだり、
直接足を運んで探し出してきた
おめがねに合った家具類や間接照明、
現代アートなどが時折運び込まれてくる。

屋敷に搬入してみてイメージ通りでなければ、
あっさり返品してしまうこともあり、
旦那様のこだわりが伺える。

特に完成を急いでいる風でもなく、
手間の一つ一つを楽しんでいるようだ。
そうやって少しずつ増えていく物たちで、
どんな洋館が完成するのだろうか。
・・・それまで雇ってもらえれば 嬉しいけれど。
f0050337_651139.jpg


洋館の裏口は小さなエントランスになっていて、
右手には収納室と2階に上がる階段、
中央に洋館の正面側へつながる廊下、
左手に大きなキッチンを挟んで
メインダイニングが続いている。
開け放したドアから、メインダイニングの明かりがみえる。


「 お待たせしました。 」

メインダイニングに入ると、
旦那様がひとり、
テーブルの上に腰掛けている。

白を基調にしたメインダイニング。
正面の壁にはモダンな四角い柱の間に
アーチ型の巨大な鏡がはめ込まれていて、
部屋の姿を映し出し奥行きを与えている。
鏡の前には白磁の大きな壺が置かれていて、
左右シンメトリーにデザインされた部屋の中心で
存在感を出している。

この真っ白な世界で、
旦那様の黒髪と黒い瞳が際立ってみえる。

「 ありがとう 」
人懐っこい笑顔が寒さでこわばっている。
上は白いシャツだけでは無理もない。

「 そんな格好では風邪を引きますわ。
何か羽織るものを持ってきます 」

テーブルにお盆を置き、出て行こうとすると、

「 すぐ終わるから大丈夫です。お茶もあるし 」

男性らしい大きな両手で、
湯飲みをすっぽり包み込み一口すする。
「 ああ、あったかい。イモも飲んで 」
と、私に勧めた。

「 あ、あのお客様は?」

「 お客さんなんて言ったかな。」
いたずらっ子のように、
片方の口元だけでニッっと笑った。

・・・確かに「お茶二つ」としか言われてない。

もうひとつの湯のみを私の手にのせて、
当惑している私に答えるように話を続けた。
f0050337_6522417.jpg


「 今日 アレを取付けたんだけど・・・」
旦那様が見上げる目線の先にはシャンデリア。

・・・そういえば、 照明業者さんが来ていたわね。
お茶を頂きながら、今日のコトを思い出す。
・・・ああ、このお茶 本当に美味しい。
温かさと香りでほっくりする。

「 アレでいいかどうか・・・
ほら、こういうのって明るい昼間見るより
夜に見た方が雰囲気わかるでしょう?」

シャンデリアといっても、
ガラス玉がこれでもか~とジャラジャラついた
金持ちの家にありがちなものではなくて、
シンプルなランプシェードのついた金の6足の灯りに、
控えめにガラス玉が幾つか付いている。
(すわろふすきーと言うらしい)

小ぶりのシャンデリアだけど、
白壁のおかげで程よい落ち着いた部屋の明るさになっている。

「 ガラスに光が反射して綺麗です」

いくつになっても、
キラキラするものは乙女心をくすぐる。
それに四十路近い主らしいシックなデザインだと思う。

私の表情を見て、満足げにお茶を飲み干すと
湯飲みをお盆にもどした。

「 じゃ、コレに決まり。有難う イモ 」

・・・え、決まりって、
私の意見を聞きくために、ここに呼んだの?
いつもは旦那様の一存で決めているのに。

なんだか、自分の存在を認めてもらったようで嬉しい。



「 ところで、正月の間のことなんですけど」

私も明日お尋ねしようと思ったことだ。

「 私は旦那様次第で如何ようにもいたします。」

今までの家では、チャレで集まる親族や新年挨拶の来客で忙しく、
正月休みは取れないことが当たり前なのだ。

年老いた両親は田舎で健在だが、
両親も正月には帰らないとわかっている。

「 事務所が一週間休みなんで、
2~3日 実家に帰ってこようかと思うんです。」

・・・実家の話、初耳だわ。
身内の方が来られたことがないし、家族の話もしないので、
触れてはいけない話題だと思っていた。
・・・旦那様のご家族・・・
どんな方々なのか、また新しい興味が湧いてきた。

「 お正月ですし、もっとごゆっくりされては。」

「 そうしたいけど、こっちの用事もあるので、
のんびりも出来ないんです。
だけど、久しぶりに帰るから
どうなるか予定がはっきりしなくてね。」

そういうとズボンのポケットから
何かを取り出した。

「 コレを持っておいてください。 」

携帯電話だ。

「 連絡用にあればいいなと前から思っていたんです。
イモがどこにいても連絡とれるから。
外出中もだけど、内線電話も便利なようで不便だし。」

「 携帯なら自分のがありますから。」
お断りしようと思ったけど、

「コレなら通話は無料だから、お互い遠慮なく掛けられます。」
と、問答無用に手渡された。

f0050337_655781.jpg


どうしよう、すごい!
本物のホットラインだわ。

「 短縮1に僕の番号を登録してあります。
ちょっと掛けてみてください。」

「 え?あ、はい 」

私のとは勝手が違うから、操作に戸惑ってしまう。

もたつく手元に旦那様の手が重なる。

「 この短縮1ボタンを押して・・発信っと・・・」

緊張でさらに震える私の手の上で
旦那様の長い親指が動く。
・・・心臓がとまりそう。

「 出来そうですか?」

「は、はぃ・・・多分 」

ボタン操作よりも、旦那様の指先を見てしまった。


Pipipipi・・・

直ぐさま旦那様の胸ポケットの携帯がなった。

「 ヨボセヨ(もしもし?)」

傍にいるのにわざわざ携帯に出る。

「 こうしましょう。
とりあえず3日間 正月休みを取ってください。
それ以降の予定は連絡します。」

まるで子供の電話ごっこみたいだ。
旦那様に付き合って私も携帯を耳にあてる。

「 はい、 では私も帰省させていただきます。」
故郷で正月を過ごすなんて何年ぶりかしら。

「 では、これも決まり。
そろそろ戻りましょう。本当に風邪引きそうです。」

目の前と耳元から、
ステレオで旦那様の声が聞こえた。

身体にまた電流が走る。


携帯を切ると、
ピョリが待っている暖かな部屋へ引き上げることにした。

・・・・終わり



お正月の行事 チャレ
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by chibineko115 | 2009-01-25 14:33 | ミニ小説

白亜の住人~正月(ソルラル)~前編


※注※
某ドラマのパロディーをベースに、
2009年カレンダーからインスピレーションをうけて書いたストーリーです。
今回は、1・2月の壁掛けカレンダーから。

↓前回のカレンダー表紙から浮かんだお話はコチラから
白亜の住人~障子~←Click
  
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正月(ソルラル)が間近になってきたソウル。
若い人は1月1日にもお祝いをするみたいだけど、
一般的には旧暦がまだまだ主流。

正月準備に向けて人々の顔は明るく、
街はいつも以上に活気づき慌しさが増している。


そんな世間の様子と かけ離れた場所がある。
今、私が勤めているお屋敷がそう。

高い塀に囲まれた敷地内は、
都心のカンナムとは思えないほど、
世間の喧騒から隔離され、
時間さえも穏やかにゆっくり流れているように感じる。

このお屋敷の主(あるじ)は、
39歳、美貌の旦那様(なんと独身!)と、
毛並みが美しいゴールデンレトリバーのピョリ。

一人と一匹のお世話をしながら暮らす毎日は、
家政婦生活25年で最高の職場環境。
ふふふっ
(思わず笑みがこぼれてしまう )



・・・旦那様はお正月 どうされるのかしら?

住込みで働くようになってまだひと月。
ココで初めて迎える正月で、
何をどうしたらいいのか、まだお尋ねしていない。

・・・明日の朝食の時にでも、聞いてみよう。


キッチンで夕食の洗い物をしながら、
今日までのことを思い馳せる。



広いお庭と洋館と居住用家屋。
一人で切盛り出来るのかと不安だった。

しかし、フタを開けてみれば、
庭は庭師さんが来てくれるし、
居住家屋は部屋数もあって広いけれど、
旦那様とピョリだけなので、
使うスペースは限られている。

仕事に余裕がある分、
料理の材料を吟味しながら市場中を歩きまわり、
掃除は隅々までピカピカに仕上げる。
(新しいからやり甲斐もあるわ)

全てが旦那様のためだと思うと楽しくて嬉しくて。
・・・こんな気持で働くのは本当に初めて!!
ふふっ

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Pururururu・・・

キッチンの電話が鳴った。

濡れた手をエプロンで拭き、
壁に取付けられている電話を取る。

「イモ、洋館の方にお茶を二つお願いします。」

「はい、ただいま」

時計を見ると夜の8時を回ったところ。
・・・こんな時間にお客さん?。

不思議に思いながらも
さっそくお茶の準備に取り掛かる。


電話は、リビングや廊下などに設置されていて、
内線電話として連絡が出来るようになっている。

言わば旦那様と私のホットライン。
(きゃ~)

私の部屋にもあるのに、
旦那様の寝室や書斎、ミニシアターにはない。

・・・プライベートは邪魔されたくないみたい。


この内線電話が鳴る度にドキドキする。

受話器から聴こえる旦那様の声が
いちいち素敵なのよね~。

最初の頃は事務的だった声のトーンが、
一週間も経ってくると、
寝起きだったり、機嫌が悪そうだったり、
元々魅力的な声にバリエーションが加わってきて、
電話を受ける度、
声が電流となって身体を走り抜ける。

その内 慣れるだろうと思ってたのに全然慣れない。
穏やかだけど、刺激的な日々・・・。

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急須から日本茶の良い香りがたってきた。
来客用にはデパートでも手に入らない日本茶を淹れる。
(コーヒーや紅茶は意外と好き嫌いがあるので、
万人向けに緑茶をお出ししている。)

日本茶は旦那様が時々【事務所】から持って帰ってくる。
お菓子や、お酒を持って帰ってくることもある。

・・・貿易関係のお仕事かしらね?

「事務所に行ってきます」
と言ってよく出かけるけど、
何の事務所なのか・・・。

仕事の電話は、旦那様の携帯に掛かってくるから、
未だに何の職業がよくわからない。

そこがまたミステリアスで、興味がわくところだけど。
ふふふ


温かそうな湯気のあがるお茶を二つ、
お盆に載せて洋館に急ぐ。


後編につづく・・・・


正月(ソルラル)・・・
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by chibineko115 | 2009-01-21 23:23 | ミニ小説

白亜の住人~後編~



・・・・・・・


前回の続きです。。

※注※
某ドラマのパロディーをベースに、
2009年カレンダーからインスピレーションをうけて書いたストーリーです。


前回(障子編1)はコチラ↓からどうぞ~c(>ω<)ゞ

白亜の住人~障子編1~ ← Click☆

白亜の住人~障子編2~
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by chibineko115 | 2008-12-05 23:08 | ミニ小説

白亜の住人~障子~

※注※
某ドラマのパロディーをベースに、
2009年カレンダーからインスピレーションをうけて書いたストーリーです。

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【 白亜の住人 ~障子~ 】


家政婦協会から指示された新しい派遣先の住所は、
高級住宅街がひしめくソウルのカンナム・・・・。

地下鉄で最寄駅まで行き、そこからは地図を頼りに徒歩で行く。
・・・大通りから反れて脇道にはいる。

高い塀に覆われた一角が見えてきた。

住所だどうやらこの邸宅らしい・・・。

金持ちの家には慣れている私もビックリするくらい広い敷地。
「こんな土地がカンナムに残っていたのね~」
塀沿いをぐるりと歩きながら入り口を探した・・・。


通用門と思われる小さな戸口をやっと見つけインターホンを押す。

「家政婦協会から来ました。」

今度の家はどんな人達が住んでいるのだろう・・・
家政婦暦25年の私だけど、初めて訪ねる時は緊張でドキドキする。


「ああ、悪いけど正面に回ってもらえる?出迎えを寄越すから」

インターホンの向うから男性の声。
機械越しでもわかる艶のある綺麗なバリトンボイス。

まだ若さの残る感じの声、使用人の誰かかしら・・・・

「わかりました」

声の主を想像しながら更に行くと正面門があらわれた。

先端が槍のような黒い金属の棒が並んだ観音開きの門。
奥に2階建ての白亜の洋館が見える。

門から邸宅までのアプローチは石畳で車道が整備されていて、
道の両脇には濃い緑の常緑樹と芝生の前庭。
シンプルだけど落ち着いた木々の配置に主人のセンスがみえる。
邸宅の正面は半円の車止めになっていて、道がロータリーになっている。
車止めの上はバルコニー・・・・

邸宅というよりお屋敷という風情・・・。


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見た目は古めかしいが電動の門が「ぎっ」と小さな音をさせて開いた。

入れということらしい。

「出迎えを寄越すって言ってたけど・・・」

人気のない様子なので、屋敷に向かって足を進めた。
木々の茂みが市街の喧騒を吸収しているかのように、
一足ごとに敷地の中は静かになっていく。

平らに刈り込んだ芝生の上に、木陰が風に揺らいでいる。


近くの植え込みがガサガサっと音がして、
急に何が飛び出してきた。

「きゃっ!」

一瞬驚いて身をすくめ、
その正体を見ると大きな犬が目の前に座っていた。

一見して主の飼い犬だとわかる
手入れの行き届いた綺麗な毛足のゴールデンレトリバー。

「出迎えって・・・、もしかしてお前なの?」

人懐っこそうな顔で「ワン!」と吠えると先を歩き始めた。


お屋敷は出来たばかりで新しく、白壁は日光をよく照り返している。
絶妙な配置の木々で表からは見えにくいけれど、
棟続きにテレビや民族村でしか見られないような
両班(リャンバン)風なお屋敷も建てられていた。


可愛い案内犬は、その韓国風の家屋に連れて行ってくれるようだ。

「これだけ広いと他にも沢山使用人がいるわね。」

カンナで削ったばかりの白木の良い香がする。
家屋の中庭まで案内すると 「ワン」ともう一度吠えた。


「ピョリ、案内ご苦労さん」


インターフォンと同じ声がした。

声の方をみると、
黒い格子の障子が少しだけ開いていて、向うに誰かが立っている。
「ピョリ」と呼ばれたゴールデンレトリバーが縁側へ駆け寄る。

タートルネックの暖かそうなセーターを着た声の持ち主は、
年のころは、20歳? 30歳? 若くも見えるし落ち着いても見える。

年齢不詳のその男は目元で微笑んだ。

「いらっしゃい。時間通りですね。」


私とこの屋敷の主(あるじ)との出会いだった。。

f0050337_17111.jpg



韓風の家屋に入ると別世界だった。

外観と庭に面した部屋は古来の様式だけど、
それ以外の部屋は最新マンションのようで、
現代風の暮らしやすいように設計されていた。

「自己紹介と仕事の内容は家の中を案内しながら」
・・・というとで、年齢不詳の男が先に歩き始めた。

「ここは書斎です。
本が散らかっていますが、そのままにしておいてください」

「ここはミニシアター。
機器類には絶対に触れないでください。」

口調はいたって事務的で、同じ案内でもピョリの方がよほど愛想がよかった。

見た感じ若そうだけど、若者言葉を使わないし話し方に落ち着きがある。
生で聞くバリトンの声の響きに説明内容を忘れそうになる。

・・・アレに触るな、コレに触るな・・・家は広いけど掃除は楽そうだわ。
『 こだわり多し 』・・・頭の中に家主のデータをインプット。


人見知りするタイプなのか、あまり私を見ない。
おまけに少し前を歩く背中から 近寄りがた~いオーラを発している。


・・・それにしても、なんて見事な逆三角形の上半身・・・

マッチョというわけではないけど、
セーターの上からでもはっきりと浮かぶ肩甲骨、
広い背中から腰のラインがとてもきれい。
肩から伸びる腕が山のように波打っている。

腰周りから足は ほっそりと無駄肉がなく、
細身のジーンズをゆったりとはいている。


思わず自分のお腹をさわって贅肉を確認してしまう・・・。
ああ、この違い・・・一生懸命動いて痩せなくちゃ


「あの、、他にココで住んでいらっしゃる方は?」

「僕とピョリだけです。」

「まぁ、こんな広いお屋敷に旦那様お一人ではさみしいですね。」

「だ・旦那さま?!」

今まで、どんな質問も後姿のままで答えていた旦那様が振り返った。
ビックリしたみたい、照れている目が可愛い・・。

「はい。
今までのお宅でもずっと、そう呼ばせていただいてました。」

「はぁ、そんなもんなんですか。
何しろ家政婦さんを雇うのは初めてで・・・。
僕はあなたをどう呼べはいいのですか?」

逆に切り替えされた。

「お宅によって色々でしたが、
名前かアジュンマ(おばさん)で結構ですわ。」

・・・オバサンならいい方だ。
・・・「ちょっと」 とか 「おい」と呼ぶ家人が多かった。

旦那様はちょっと考えるような顔をしたけど、何も言わず先に進んだ。


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一番最後に、台所を案内された。

そんなに広くはないけど設備の整った対面式のカウンターキッチン。
普段はお湯を沸かすくらいなのだろう、生活観がまるでない。

「早速、コーヒーかお茶でも淹れましょうか?」

・・・初対面の緊張感がず~っと続いているので、
そろそろ旦那様も一息入れたいはずだわ。
もちろん、私も緊張で喉がカラカラ・・・。


「あ、エスプレッソでよければ、僕が淹れましょう。
そこに座っていてください。」

よく見れば流し台の横に、使い込まれたエスプレッソマシーン。
旦那様は手馴れた感じで淹れ始めた。

私はカウンターテーブルの椅子に座ると、改めてキッチンを見回す。

キッチンの隅に、大きなガラスボールにワインのコルクが沢山入っている。

・・・きっとワインもお好きなのね・・・
エスプレッソにワイン・・・また一つ旦那様のデータを頭に入れていく。

エスプレッソのカップに犬の柄がついている。

そういえば部屋を回っていて気付いたけど、
犬がデザインされた小物やインテリアが多い・・・

「旦那様は本当に犬が大好きなんですね」

「好きというのもありますが、戌年生まれなんです。」

・・・戌年、え~っと、何歳になるのかな? 27歳?

「数えで39歳です」

!!!!!!39歳!!!!!!

「え?39歳?!あら、そう~」

今度は私がビックリする番だった。
よほど私が意外そうな顔をしていたのか、旦那様がハハハっと初めて笑った。

大きめの口元から鍵盤のような白い歯がみえた。

「そう見えませんか?」

やっと旦那様の顔をきちんと見たような気がした。

少し日焼けしたハリのあるつややかな肌、
微妙に印象の違う左右の目、
非対称だけど魅力的な上唇、
すっと伸びた鼻先の先がちょっと丸い形が、
子供っぽい印象にさせるのだろうか?

超ハンサムというわけではないけどなんて魅惑的・・・・

「はい、もっとお若い方かと思っていました」

正直に答えるしかない、
お世辞でもなんでもなく本当に39歳には見えなかったから。


「お砂糖は何個ですか?イモ」

そう聞かれて、二度びっくりした。
「イモ」は母親の姉妹を呼ぶ時の呼称。
「アジュンマ」 はなく、親しみを込めてそう呼んでくれたのだ。

「二つお願いします」

長く勤めた家でも、そう呼んでもらったことはない。

手のモデルができそうなくらい長くて綺麗な指から、カップを受け取る。

いつも飲んでるコーヒーよりも、ずっとよい芳しい香りがする。
実はエスプレッソなんてオシャレなもの、初めて飲んでみるけど、
旦那様の心遣いが嬉しくて、エスプレッソがいっぺんに好きになってしまいそう。

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旦那様もテーブルに落ち着くと、やっと会話らしい会話が始まった。

「僕は仕事で韓国と海外を行き来するので、
韓国に戻っている時だけ来て頂けたらいいんです。」

「まぁ、お忙しいんですね」
・・・どんな仕事をしているのかしら。

「 今回はこの家を建てたこともあって しばらく韓国に居ますので、
その間よろしくお願いできればと思ます。」

「はい、おまかせください。」
・・・ずっとお勤めしたい気分だわ。


「ところで、通いにされますか?住み込みにされますか?」

「え?!」

意外な申し出だった・・・。

私は家政婦仲間達と一軒家に住んでいて、
郊外とはいえここまで通えない距離ではない。

当然、通いのつもりでいたけれど・・・・
しかし、住み込みとはいえカンナムのこんな素敵なお屋敷に住めるなんて、
そうそうチャンスがあるものではない。

しかも、美貌の主と二人・・・(ピョリもいるけど・・・) 

急に顔がほてって 気分がワクワクしはじめる。
・・・あら、やだわ、私ったら動悸が不純ね・・ふふふ

ココロは即決だったが、しばらく逡巡するようなフリをした後、
「住み込みにします」と答えた。


「よかった。僕は朝が苦手で・・・。
起こしてくれる人がいると本当に助かります」

そういいながら、ジーンズのポケットから
数字の羅列が書かれた紙を渡してくれた。

0712・・・で始まる数列が二つ。


「通用門と家のキー番号です。」


明日からの新しい生活に、高揚感で天に昇るような気持だった。


・・・・・・・・・・・・・・~障子編~終わり


韓国語で 親戚のおばさん の呼び方は、
「 イモ 」(母方)と「 コモ 」(父方)があります。
(他にも言い方があるかもしれませんが)

韓国では他人のオバサンでも
親しい方には「イモ」と呼ぶそうです。
「 イモ 」の方が音の響きがやわらかくて、
親しみをより感じやすいそうです。。

日本人としては「芋」みたいですけどね。(○^ε^○)
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by chibineko115 | 2008-12-05 00:51 | ミニ小説